第5回座談会
-大腸がん肝転移症例の術後補助化学療法について-

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2020年、米国臨床腫瘍学会においてJCOG0603試験の結果が発表されました。今回はエキスパートの先生方にお集まりいただき、試験から独立した立場で結果をどう解釈しているか、実地診療に与える影響をどう考えておられるかについてご意見をお伺いしたいと思います。

はじめに

山中先生:
2020年、米国臨床腫瘍学会においてJCOG0603試験の結果が発表されました(1)。本日はエキスパートの先生方にお集まりいただき、試験から独立した立場で結果をどう解釈しているか、実地診療に与える影響をどう考えておられるかについてご意見をお伺いしたいと思います。外科側から加藤健志先生、竹政伊知朗先生、長谷川潔先生、内科側から室 圭先生、山口研成先生にご参加頂きました。山中が進行役を務めさせて頂きます。

JCOG0603試験の概要

山中先生:
まず、米国臨床腫瘍学会で発表された結果の振り返りをさせていただきます。JCOG0603試験は大腸癌肝転移切除後患者を対象に補助化学療法(mFOLFOX6)と手術単独を比較したランダム化Ⅱ/Ⅲ相試験です。研究シェーマは図1の通りで、主要評価項目はⅢ相部分が無病生存期間(DFS)、Ⅱ相部分が9 コース完遂割合、副次評価項目は全生存期間(OS)、有害事象、再発形式となっています。

図1