第11回座談会 第二部
-切除不能胆道癌の標準治療の今後の展望について-

このエントリーをはてなブックマークに追加

  

肝胆膵癌の免疫療法をテーマに各分野のエキスパートの先生方にお集まり頂き、全3回シリーズでお送りする第11回座談会、第2部の今回は胆道編です。ASCO-GI 2022で発表されたTOPAZ-1試験の結果を上野先生に解説いただき、それを踏まえたディスカッションをしていただきました。

はじめに

上野先生:
 切除不能胆道癌の標準治療としてはゲムシタビン+シスプラチン(GC)療法、ゲムシタビン+S1(GS)療法、ゲムシタビン+シスプラチン+S1(GCS)療法が推奨され、広く用いられています。このうちGC療法との併用療法の開発が現在さまざまに行われていますが、その一つであるTOPAZ-1試験の結果がASCO-GI 2022で出てきましたので、解説したいと思います。

TOPAZ-1

上野先生:
 TOPAZ-1試験は肝内胆管癌、肝外胆管癌および胆嚢癌(乳頭部癌を除く)などの切除不能な進行または転移胆道癌を対象として、一次療法としてのDurvalumab(Durva)とゲムシタビン+シスプラチン(GC)の併用療法と、プラセボとGCの併用療法を比較する第Ⅲ相試験です(Durva 1,500mg Q3W+GC[up to 8 cycles] vs. Placebo Q3W+GC[up to 8 cycles])(図1)。主要評価項目は生存期間(OS)、主要副次評価項目は無増悪生存期間(PFS)、奏効割合および安全性です。

図1