第14回座談会 肝細胞癌座談会 第三部
-IMbrave150(DpR, DoR)とELIXER-

  

第14回座談会は、肝細胞癌のTOPICSとして2024年に発表された最新のデータに基づいて、国立がん研究センター東病院 肝胆膵内 科長 池田公史 先生、近畿大学医学部 消化器内科 上嶋 一臣 先生、千葉大学医学部附属病院 消化器内科 小笠原 定久 先生、京都府立医科大学 消化器内科 森口 理久 先生にお集まりいただき、各々についてのレクチャーとディスカッションを行いました。

IMbrave150(DpR, DoR)とELIXERについて

森口先生:
 Depth of Response(DpR)とDuration of Response(DoR)のOSとの関連性、そしてELIXIRについてお話しさせていただきます。元々、IMbrave150試験におけるDpRとDoRに関する報告は2023年のESMO-ASIAで行われたもので、その時のスライドを一部引用しています。この報告では、ベストレスポンスがPD(病勢進行)であった症例をreferenceとし、SD(病勢安定)、CR(完全奏効)/PR(部分奏効)のOSに関するハザード比(HR)が示されていて、SDでは0.36、CR/PRでは0.13と、病勢制御・奏効が得られた症例で良好なOSが得られることが報告されました。他の癌腫におけるimmunotherapyやtargeted thetapyではDpRとDoRがOSと関連することが知られていますが、この報告は、IMbrave150試験のAtezo+Bev療法において解析したものです。2023年の時点では、腫瘍が少しでも縮小した症例と縮小がなかった症例を比較し、さらにSDを腫瘍縮小群と腫瘍増大群に分けて解析を行ったという報告でした。

まずTABLE1では、全体像としてAtezo+Bev群では腫瘍縮小傾向の中央値が18.6%であり、SOR群では2.3%でした。ウォーターフォールプロットでは、Atezo+Bev群の312例中230例(74%)で腫瘍縮小傾向が確認されています。腫瘍縮小群だけを詳しく見ると、中央値で約32.7%、平均で42.5%の腫瘍縮小がAtezo+Bev群で認められました。(表1、図1)

表1