Efficacy, tolerability and biologic activity of a novel regimen of tremelimumab (T) in combination with durvalumab (D) for patients (pts) with advanced hepatocellular carcinoma (aHCC)
First Author : Kelley R, et al.
進行肝細胞癌患者に対するトレメリムマブ及びデュルバルマブ併用投与の有効性、忍容性及び生物学的活性
背景
肝細胞癌において抗CTLA-4抗体と抗PD-L1抗体の有効性が示唆されている
進行肝細胞癌患者に対して、抗CTLA-4抗体であるトレメリムマブは奏効割合10.0%、全生存期間中央値13.2ヵ月1)、抗PD-L1抗体であるデュルバルマブは奏効割合17.6%、生存期間中央値8.2ヵ月2)、と抗腫瘍活性を有することが示されている。さらに本試験のcohort1では、トレメリムマブ及びデュルバルマブ併用投与の安全性及び有効性が示唆されるデータが得られている3)。
また、高用量の抗CTLA-4抗体を抗PD-1抗体または抗PD-L1抗体と併用すると低用量の抗CTLA-4抗体と併用する場合と比較して全生存期間は延長するものの、毒性が高まることが報告されている。ただし、高用量の抗CTLA-4抗体を単回投与することで毒性を抑えながら、臨床効果を高める可能性が示されている。
対象と方法
進行肝細胞癌患者に対するトレメリムマブ及びデュルバルマブ併用投与
対象は、ソラフェニブに不応、不耐又はソラフェニブ治療を拒否した、Child-Pugh分類Aの進行肝細胞癌患者とされた。Part2Aでは、デュルバルマブ (D群)、トレメリムマブ (T群)、及びT75+D群の3群にランダム化割り付けされ、Part2BではT300+D群として投与された(図1)。