Annual Meeting of the American Society of Clinical Oncology® 2022

Abstract 9002 肺癌


KRYSTAL-1: Activity and Safety of Adagrasib (MRTX849) in Patients with Advanced/Metastatic Non-Small Cell Lung Cancer Harboring a KRASG12C Mutation

First Author : Spira A, et al.

KRYSTAL-1:KRASG12C変異を有する進行・転移性非小細胞肺がん患者におけるアダグラシブ(MRTX849)の有効性と安全性

背景

KRASG12C変異はがんのドライバー遺伝子であり、非小細胞肺癌(NSCLC)患者において多い報告では14%に認められ、KRASG12C陽性NSCLC患者のうち27-42%には診断時に中枢神経系(CNS)への転移があることも報告されている。
AdagrasibはKRASG12C変異に対する共有結合型阻害剤であり、長い半減期、用量依存的な薬物動態、中枢神経への移行性など、KRASG12C阻害薬として期待される特性を有している。KRASG12C変異陽性NSCLC患者(n=15)を対象としたphase 1/1b試験では奏効割合(ORR)は53.3%、奏効期間(DOR)の中央値は16.4ヶ月、無増悪生存期間(PFS)の中央値は11.1ヶ月だった。

対象と⽅法

今回、PD-1/PD-L1阻害薬(単剤治療および複合免疫療法含む)の治療歴があり、 KRAS遺伝子変異を有するNSCLC患者(n=116人)を対象にAdagrasibの有効性を評価した単群のphase2試験であり、対象患者はAdagrasib 600mgを1日2回投与された。Primary endpointは独立中央判定によるORRだった。またSecondary endpointはDOR、PFS、全生存期間(OS)、安全性だった(図1)。

図1 試験デザイン

Abstract 9002
(発表者の許可を得て掲載)

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