Annual Meeting of the American Society of Clinical Oncology® 2022

LBA3505 大腸癌


Modified FOLFOXIRI plus panitumumab (mFOLFOXIRI/PAN) versus mFOLFOX6/PAN as initial treatment of patients with unresectable RAS and BRAF wild-type metastatic colorectal cancer (mCRC): Results of the phase III randomized TRIPLETE study by GONO.

First Author : Chiara Cremolini et al.

RAS/BRAF野生型切除不能進行大腸癌に対する一次治療としてのパニツムマブ併用mFOLFOXIRI療法(mFOLFOXIRI+PAN)とパニツムマブ併用mFOLFOX6療法(mFOLFOX6+PAN)を比較したランダム化第3相試験;(TRIPLETE試験:GONOグループ)

背景

  • RAS/BRAF野生型切除不能大腸癌一次治療におけるDoublet+抗EGFR抗体薬の位置づけはすでに確立している。Triplet+抗EGFR抗体薬についても有望な抗腫瘍効果やconversion手術への移行率が報告されているが1-2)、用量調整を要する消化器毒性が高頻度に発現する。
  • ランダム化第2相試験であるVOLFI試験では、前治療歴のないRAS野生型切除不能大腸癌に対してパニツムマブに用量を調整したFOLFOXIRIを併用することで、FOLFOXIRIと比較して無増悪生存期間には有意差を認めないものの、奏効割合が良好(61% vs 87%, p=0.004)であることが報告されている3)

対象と⽅法

本試験は多施設共同ランダム化非盲検第3相試験であり、化学療法未施行のRAS/BRAF野生型切除不能大腸癌患者を対象に、mFOLFOX6+PAN群(A群)とmFOLFOXIRI+PAN(B群)に1:1に無作為割付が行われた。mFOLFOXIRI療法の各薬剤の投与量は、イリノテカン:150mg/m2、オキサリプラチン:85mg/m2、レボホリナート:200mg/m2、5-FU:2400mg/m2(48時間)が用いられた。両群とも、最大12サイクル行われ、その後5-FU/LV+PANによる維持療法が病勢進行となるまで続けられた。
主な適格基準、層別化因子は以下の通りである(図1)。

図1 試験デザイン

LBA3505
(発表者の許可を得て掲載)

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