Annual Meeting of the American Society of Clinical Oncology® 2022

LBA3506 大腸癌


FOLFOXIRI + bevacizumab versus FOLFOX/FOLFIRI + bevacizumab in patients with initially unresectable colorectal liver metastases (CRLM) and right-sided and/or RAS/BRAFV600E-mutated primary tumor: Phase III CAIRO5 study of the Dutch Colorectal Cancer Group.

First Author : Cornelis J. A. Punt, et al.

切除不能肝転移を有する右側原発またはRAS/BRAF V600E変異型大腸癌に対するFOLFOXIRI+ベバシズマブvs. FOLFOX/FOLFIRI+ベバシズマブの第3相試験

背景と目的

結腸直腸癌の肝転移は3種類に分類される。1) 局所治療の対象となる切除可能肝転移(initially resectable)、2) 現時点では切除不能であるが導入療法による縮小によって切除可能となる可能性がある肝転移(initially unresectable)、3) 恒久的に切除が見込めない肝転移(permanently unresectable)である。結腸直腸癌の肝転移において切除可能・切除不能の明確な統一基準はなく、initially unresectableな肝転移に対する導入化学療法のコンセンサスもない。後ろ向き解析や多くの前向き試験では切除不能の基準がない、または統一されておらず、肝切除後の長期フォローアップがなされておらず、対象集団や試験デザイン、RAS/BRAF 変異が統一されていないなどのlimitationがあり解釈に限界がある。
 CAIRO5試験は肝臓エキスパートパネルで切除不能と判定されたinitially unresectableな肝転移を有する結腸直腸癌症例が登録され、左側原発 かつ RAS/BRAF V600E野生型症例においてはFOLFOX/FOLFIRI+パニツムマブ vs. FOLFOX/FOLFIRI+ベバシズマブの比較を、右側原発 and/or RAS/BRAF V600E変異型症例においてはFOLFOXIRI+ベバシズマブ vs. FOLFOX/FOLFIRI+ベバシズマブの比較を行う第3相試験である。
 左側原発 かつ RAS/BRAF V600E野生型症例のコホートに関しては2022年3月に登録が終了したばかりであり、今回は右側原発 and/or RAS/BRAF V600E変異型症例のコホートに関して報告された(図1)。

対象と方法

図1 試験デザイン

Abstract 3506
(発表者の許可を得て掲載)

このコンテンツは会員限定です。ログインをしてご覧ください。

ユーザ登録 ログイン

レポート一覧へ