Annual Meeting of the American Society of Clinical Oncology® 2022

LBA8511 肺癌


Neoadjuvant nivolumab (NIVO) + platinum-doublet chemotherapy (chemo) versus chemo for resectable (IB–IIIA) non-small cell lung cancer (NSCLC): Association of pathological regression with event-free survival (EFS) in CheckMate 816.

First Author : Mariano Provencio-Pulla, et al.

切除可能(IB-IIIA)非小細胞肺がんに対する術前ニボルマブ+プラチナ併用化学療法とプラチナ併用化学療法の比較:CheckMate 816試験における病理学的縮小と無イベント生存期間との関連性

背景

切除可能非小細胞肺がんに対する術前ニボルマブ+プラチナ併用化学療法と術前プラチナ併用化学療法とを比較した国際第3相試験のCheckMate 816試験では無イベント生存期間(EFS)と病理学的完全奏効(pCR)割合が有意に改善したことが報告されている1)。術前治療における生存の早期予測因子としてpCR割合が挙げられるが、肺がん領域においての検討は十分でなく2)、免疫チェックポイント阻害剤を併用した術前治療においての知見も少ない3)。本報告はCheckMate 816試験の事後解析を行い、術前免疫化学療法後の病理学的縮小とEFSとの関連性を探索した結果である。

対象と⽅法

本試験はステージIB(≥4cm)からIIIA期の切除可能非小細胞肺がん患者を対象とし、179例ずつが術前ニボルマブ+プラチナ併用化学療法及び術前プラチナ併用化学療法にそれぞれ割り付けられた(図1)。本事後解析では病理学的評価可能な(手術が施行され、病理学的評価可能なサンプルが存在する)患者を対象とし、EFSは残存腫瘍割合(%RVT)に基づく原発巣のみの病理学的縮小割合に基づき評価された。また、時間依存型ROC曲線では曲線下面積(AUC)を用いて原発巣のみの%RVT深度による2年EFSの予測精度を評価した。

図1 試験シェーマ

LBA8511
(発表者の許可を得て掲載)

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