2023 Gastrointestinal Cancers Symposium

Abstract 538 肝臓癌


IMbrave150: Exploratory analysis to examine the association between bevacizumab (bev) ever being skipped and bev never being skipped in patients with unresectable hepatocellular carcinoma (HCC) treated with atezolizumab (atezo) + bev in a global Phase 3 study

First Author : Masatoshi Kudo, et al.

アテゾリズマブ (atezo) + bev で治療を行った切除不能な肝細胞癌 (HCC) 患者でbevacizumab (bev) をスキップした群とスキップしなかった群とを比較したグローバル第3相試験(IMbrave150)

背景

 IMbrave150試験の結果に基づき、全身薬物療法を受けたことのない切除不能な肝細胞癌患者に対しては、アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法は、世界的に標準治療として位置付けられている。第1b相試験のデータによると、ベバシズマブは、アテゾリズマブ単剤療法と併用することで、免疫の活性化および腫瘍血管の正常化による有効性が示されている。今回は、ベバシズマブの有害事象によるベバシズマブをスキップすることが、アテゾリズマブ+ベバシズブ併用療法の効果に影響を与えるかどうかを検討する。

対象と方法

 IMbrave150試験で、アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法が6ヶ月以上投与された患者を解析対象(A群)とした。A群のうち、ベバシズマブの有害事象によりベバシズマブをスキップしたことがある患者をA-1群に、ベバシズマブをスキップしたことがない患者をA-2群とした(図1)。不死時間バイアス(Immortal time bias)を最小化するため、アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法を6ヶ月以上投与された患者を対象に全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS)のランドマーク解析を実施した。OSとPFSの推定には、Kaplan-Meier法を用いた。病勢進行または死亡のハザード比(HR)は、層別Cox比例ハザードモデルで推定した。層別有効性解析では、ECOG PSを除き、無作為化層別化因子が適用された。

図1

Abstract 538
(発表者の許可を得て掲載)

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