2019 Annual Meeting of the American Society of Clinical Oncology

Abstract LBA 肝胆膵癌

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Abstract LBA:
Olaparib as maintenance treatment following first-line platinum-based chemotherapy (PBC) in patients (pts) with a germline BRCA mutation and metastatic pancreatic cancer (mPC): Phase III POLO trial.

First Author : Kindler, H L,, et al.

背景

 膵癌の標準治療は、FOLFIRINOXとゲムシタビン+ナブパクリタキセル療法であり、バイオマーカーに基づいた分子標的治療薬は、有効性を示してこなかった。一般に、4-7%の膵癌患者は、生殖細胞系BRCA1,2(gBRCA)の変異を有しており、プラチナ製剤が有効であることが報告されてきた。
 PARP阻害薬は、1本鎖DNA切断を修復するPARPの機能を阻害し、相同組み換え修復機能が欠損したBRCA1/2変異例で、細胞死を誘導する。gBRCA変異を有した膵癌でのオラパリブ第Ⅱ相試験では、様々なlineを含め、21.7%の奏効割合が報告された。今回、遠隔転移を伴う膵癌におけるオラパリブの維持療法の有効性を検証する第Ⅲ相試験が報告された。

試験概要

 gBRCA変異を有した遠隔転移膵癌初回治療としてFOLFIRINOXを16週以上施行、stable disease以上であった症例を、オラパリブ群(300㎎bid)とプラセボ群に3:2で割り付けし、無作為化比較第Ⅲ相試験が行われた。主要評価項目は、中央判定の無増悪生存期間(PFS)であり、プラチナ再投与を想定した2回目増悪までの期間(PFS2)、全生存期間が副次評価項目として設定された。サンプルサイズは、PFSでのハザード比(HR) 0.54を想定し、片側α=2.5%, 検出力80%から145例の登録、87イベントでの解析が事前に計画された。

結果

 gBRCA変異のスクリーニングでは、3315例が検査され、gBRCA変異は247例(7.5%)に検出された。そのうち、38%は、腫瘍増悪、適格性、患者、担当医判断などで除外された。最終的に、本試験では、154例が登録され、オラパリブ群(92例)とプラセボ群(62例)に割り付けられた。主要評価項目である、中央判定PFSはHR 0.53 (95%CI 0.35-0.82, P=0.038), オラパリブ群のPFS中央値7.4ヶ月、プラセボ群の中央値3.8ヶ月であった。

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