Risk Profiling of Patients with Previously Untreated Diffuse Large B-Cell Lymphoma (DLBCL) By Measuring Circulating Tumor DNA (ctDNA): Results from the POLARIX Study
First Author : Alex F. Herrera et al.
未治療のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者の循環腫瘍DNA(ctDNA)測定による予後リスクの検討。POLARIX試験解析
背景
レトロスペクティブな研究では、前治療歴のないDLBCL患者における導入療法1-2サイクル後のctDNA値の変化は、ctDNA値のlog-fold change(LFC)カットオフ値2.0を用いて、無イベント生存率および全生存(OS)に関連することが示唆されている(Kurtz DM, et al.J Clin Oncol 2018)。ctDNAによる予後予測の有用性は前向きには検証されておらず、本解析はPOLARIX試験(NCT03274492)におけるctDNAの予後予測の有用性について、事前に規定された探索的解析を行った。
対象と⽅法
POLARIXに登録された症例は前治療のないDLBCLであり、Pola-R-CHPまたはR-CHOPを受ける群に無作為に割り付けられた(図1)(Tilly H, et al. N Engl J Med 2022)。血漿ctDNAレベルは、AVENIO NHL CAPP-Seqアッセイを用いてベースラインおよびサイクル2の初日(C2D1)に測定され、平均変異分子/mL(MMPM)として報告される(図2)(Herrera AF, et al. Blood Adv 2022)。ベースライン時の血漿除去全血を生殖細胞DNAとして使用し、非腫瘍特異的バリアントを除外した。ctDNAレベルの変化は、ベースラインとC2D1 MMPM(LFC)の間のログ比(log10)として表され、この分析ではLFCカットオフ2.0が用いられた。 ctDNA消失は、p=0.005の検出カットオフで規定された(Scherr F, et al. Sci Transl Med 2016)。単変量および多変量Cox回帰を用いて、ctDNAと無増悪生存期間(PFS)およびOSの関係を明らかにした。