Final Results From IMpower132: First-Line Atezolizumab + Chemotherapy in Patients With Stage IV Non-Squamous NSCLC
First Author : Makoto Nishio
IMpower132の最終解析:IV期非扁平非小細胞肺癌に対する初回治療アテゾリズマブ+化学療法
背景
アテゾリズマブは人工ヒト化抗PD-L1モノクローナル抗体(IgG1)であり、PD-L1と、PD-1およびB7との結合を阻害し、抗腫瘍免疫を再活性化する。第3相試験であるIMpower132試験では、EGFR遺伝子変異またはALK転座を有さないIV期非扁平非小細胞肺癌に対して、カルボプラチンまたはシスプラチンとペメトレキセドにアテゾリズマブを上乗せする効果と安全性を検証する試験である。IMpower132試験はco-primary endpointである研究者評価のPFSで有効性示されている(HR, 0.60 [95% CI:0.49, 0.72]; P<0.0001)。OSの中間解析では、試験治療群18.1ヶ月対コントロール群13.6ヶ月であった(HR, 0.81 [95% CI: 0.64, 1.03])
本発表ではOSと安全性データの最終解析の結果が報告された。
対象と方法
未治療のIV期非扁平非小細胞肺癌で、EGFR遺伝子変異またはALK転座を有さない患者を対象とした。性別、喫煙歴、ECOG PS、化学療法のレジメンを割り付け因子として、1:1の割合でアテゾリズマブ+カルボプラチン/シスプラチン+ペメトレキセド4または6サイクル後のアテゾリズマブ+ペメトレキセド維持療法群(APP群)、カルボプラチン/シスプラチン+ペメトレキセド4または6サイクル後のペメトレキセド維持療法群(PP群)の2群に割り付けられた。
両群で病勢増悪または臨床的な意義が消失するまで治療を継続した。
主要評価項目は研究者評価のPFSおよびOSのco-primaryであり、副次評価項目は研究者評価の奏効割合(ORR)、奏効期間(DOR)、患者報告アウトカム(PRO)、および安全性であった。(図1)