The preliminary safety result of a phase 2 study of Osimertinib in combination with Platinum + Pemetrexed in patients with previously untreated EGFR-mutated advanced NSCLC(NEJ032C/LOGIK1801: OPAL study)
First Author : Ryo Morita ,et al.
未治療進行EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌患者に対するオシメルチニブ+プラチナ製剤+ペメトレキセド併用療法 第2相試験(NEJ032C/LOGIK1801: OPAL study) の予備安全性解析の結果
背景
未治療進行EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌(NSCLC)を対象としたFLAURA試験において、オシメルチニブは第1世代EGFR-TKIに比して無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)を有意に延長した(PFS中央値, 18.9 vs 10.2 months; 生存期間中央値(MST), 38.6 vs 31.8 months)1,2)。また、NEJ009試験では、カルボプラチン+ペメトレキセドにゲフィチニブ併用療法は、ゲフィチニブ単剤療法に比して、PFSは有意に延長し、併用療法も治療選択肢の一つとなった(PFS中央値, 20.9 vs 11.9 months; MST, 50.9 vs 38.8 months)3)。
TAKUMI試験は、EGFR-TKI後に増悪、T790M変異陽性となったNSCLCを対象に、2次治療としてオシメルチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法とオシメルチニブ単剤療法を比較したランダム化第2相試験である。TAKUMI試験については、論文化はされていないが、併用療法でGrade3以上の有害事象が多いとASCO2020で報告されている4,5)。
未治療進行EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌におけるオシメルチニブ+プラチナ製剤+ペメトレキセド併用療法の安全性を検証した、OPAL試験(第2相試験)の結果を報告する。
対象と方法
OPAL試験は、PS0-1、20-75歳の未治療進行EGFR遺伝子変異陽性非扁平NSCLC患者を対象とした第2相試験である。主治医判断により、オシメルチニブ+シスプラチン+ペメトレキセド併用療法群(シスプラチンコホート)、オシメルチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法群(カルボプラチンコホート)のいずれかが選択され、導入療法後に病勢悪化が見られない症例にはオシメルチニブ+ペメトレキセドによる維持療法が行われた。
主要評価項目は安全性と客観的奏効割合、副次的評価項目は完全奏効割合、病勢制御割合、PFSとした。