ESMO Asia Virtual Congress 2020

Abstract 81MO 大腸癌


Clinical Experience of a Personalized and Tumor-Informed Circulating Tumor DNA Assay for Minimal Residual Disease Detection in Oligometastatic Colorectal Cancer Patients

First Author : Stacey A. Cohen

オリゴ転移を有する結腸・直腸癌における個別化ctDNA解析を用いた微小残存腫瘍検出の臨床経験

背景

 オリゴ転移を有する結腸・直腸癌患者に対しては、根治を目的とした治療戦略が行われるが、50%以上の患者で術後再発を認める。根治切除後の予後予測は困難であり、より正確な予後予測マーカーが求められている。circulating tumor DNA(ctDNA)を用いた微小残存腫瘍(Minimal residual disease:MRD)の評価は、再発リスクの予測に有用と考えられるが、日常臨床におけるその有用性に関して前向きに検討した報告は限られている。今回、オリゴ転移に対する根治治療後にctDNAによるMRD評価を行った93症例の解析結果が報告された。

対象と方法

  • ctDNAを用いてMRD評価が行われた結腸・直腸癌患者535例のうち、オリゴ転移に対して根治的治療が行われた93例を対象とした(図1)。
  • 転移巣は肝転移が最多(52%、48/93例)であり、根治的治療は手術が最も多かった(76%、71/93例)。
  • 補助化学療法は担当医判断で実施された(術前補助化学療法:20%、19/93例。術後補助化学療法:35%、33/93例)。

図1. 患者背景

Abstract 81MO
(発表者の許可を得て掲載)

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