LBA10_PR
ClarlDHy: A global, phase III, randomized, double-blind study of ivosidenib (IVO) vs placebo in patinets with advanced cholangiocarcinoma (CC) with an isocitrate dehydrogenase 1 (IDH1) mutation
G.K. Abou-Alfa, T. Macarulla, M. Javle, et al.
背景
cholangiocarcinoma (CC)は比較的まれな腫瘍で、治療効果には限界がある。IDH1変異はCCの15%未満に認められ、がん代謝性生成物であるD-2-hydroxiglutarate (2-HG)を生成し発がんに至る。Ivosidenib (IVO)(AG-120)はfirst-in-classのIDH-1変異蛋白の小分子阻害薬であり、治療抵抗性または新規発症で強力な治療が適さないIDH1変異を有する急性白血病に対してFDAの承認を得ている薬剤である。
対象と方法
IDH1変異の患者が、前治療数 (1または2)を層別化因子として、2:1でIVO (500mgを1日1回内服)群とplacebo (PBO)群に割り付けられた。主な適格基準は、切除不能または転移性で、次世代シーケンサーでIDH1変異が確認されているCC症例、ECOG PS 0-1、RECIST ver1.1で測定可能病変を有する症例であった。本試験では、画像的な増悪後にPBO群からIVO群へのクロスオーバーが許容されていた。主要評価項目は中央判定による無増悪生存期間 (PFS)、副次評価項目は安全性、奏効率、担当医師判断によるPFS、ITT集団における全生存期間 (OS)、QOL解析、PK/PD、であった。クロスオーバーによるOSの調整は、rank preserved structural failure time (RPSFT)によって解析が行われた。(図1)