ESMO Congress 2019

LBA38_PR 肝胆膵癌


CheckMate 459: A randomized, multi-center phase III study of nivolumab (NIVO) vs sorafenib (SOR) as first-line treatment in patients with advanced hepatocellular carcinoma (aHCC).

First Author : Thomas Yau, et al.

背景

 これまで進行肝細胞癌に対する1次化学療法は、ソラフェニブがプラセボに対して全生存期間の延長を示し1)、レンバチニブがソラフェニブに対する全生存期間の非劣性を示したため2)、ソラフェニブとレンバチニブが標準治療となっている。しかし、いずれもMulti-targetのチロシンキナーゼ阻害剤であるため有害事象が多く、効果および忍容性の観点で十分な治療成績とは言えず、進行肝細胞癌に対する更なる治療開発が依然として必要と考えられている。
ニボルマブは抗PD-1抗体であり、CheckMate 040試験において、B型肝炎、C型肝炎などの背景肝や、ソラフェニブによる前治療の有無によらず、進行肝細胞癌に対する有効性と安全性が報告されている3)
以上より、進行肝細胞癌に対する1次化学療法として、ニボルマブの治療効果が期待され、その有効性と安全性をソラフェニブと比較し、検証する第Ⅲ相試験が行われた。

対象と方法

 本試験の対象は、18歳以上、ECOG PS (performance status) 0-1、全身化学療法歴がない、Child-Pugh分類Aの進行肝細胞癌患者とされた。HCV感染の有無、大血管浸潤または遠隔転移の有無、地域(アジアvsアジア以外)を層別化因子として、ニボルマブ群(240mg/Body、2週毎)とソラフェニブ群(400mg/Body、1日2回)に1対1で割り付けられた。
主要評価項目は全生存期間であり、副次的評価項目は、全奏効割合 (ORR)、無増悪生存期間 (PFS)、PD-L1発現レベル別の効果と設定された。

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