ESMO Congress 2019

Abstract LBA39 肝胆膵癌


Abstract LBA39
Randomised efficacy and safety results for atezilizumab + bevacizumab in patients with hepatocellular carcinoa. 

First Author : Michael S Lee, et al.

背景

 切除不能、遠隔転移を有する肝細胞癌に対する標準1次治療はVEGFを標的とするチロシンキナーゼ阻害剤であり、生存期間の延長に寄与することが報告されている1)。抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体単剤による治療の有効性は示唆されているものの、現在までランダム化比較試験において優越性は示せていない2)。肝細胞癌はVEGF、PD-L1の過剰発現が知られおり、VEGF阻害剤、抗PD-L1抗体の併用は他癌腫において有用性が示されている3)。進行肝細胞癌に対するアテゾリズマブとベバシズマブの併用療法の安全性、有効性を検討する試験が実施された。

対象と方法

 本試験の対象は、測定可能病変を有し、ECOG PS (performance status) 0-1、全身化学療法 (抗CTLA-4抗体、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体を含め)の既往のない肝細胞癌患者とされた。
Arm AはChild-Pugh B7以内、Arm FはChild-Pugh Aが対象とされた。Arm Aは、アテゾリズマブ1200㎎ (3週毎)とベバシズマブ15㎎/kg (3週毎)の併用投与とし、Arm Fはアテゾリズマブ1200㎎ (3週毎)とベバシズマブ15㎎/kg (3週毎)の併用投与群とアテゾリズマブ1200㎎ (3週毎)の単剤群に1:1無作為割り付けされた。治療は臨床的な有用性が失われるか、許容困難な有害事象が出現するまで継続され、生存期間の追跡を行った。(図1)

図1

Abstract LBA39
(発表者の許可を得て掲載)

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