ESMO Virtual Congress 2020

Abstract 1422MO 胃癌


Trastuzumab deruxtecan (T-DXd; DS-8201) in patients with HER2-low, advanced gastric or gastroesophageal junction (GEJ) adenocarcinoma: results of the exploratory cohorts in the phase 2, multicenter, open-label DESTINY-Gastric01 study

First Author : Kensei Yamaguchi

HER2低発現の進行胃癌・食道胃接合部癌に対するトラスツズマブデルクステカン(T-DXd; DS-8201):無作為化第2相多施設共同非盲検試験 (DESTINY-Gastric01 study)の探索的コホートの結果

背景

 トラスツズマブデルクステカン(T-DXd)は抗HER2抗体と切断可能なテトラペプチドベースのリンカー、トポイソメラーゼI阻害薬で構成される抗体薬物複合体である。HER2陽性進行胃癌と食道胃接合部癌に対してT-DXdを使用した多施設共同非盲検無作為化第2相試験であるDESTINY-Gastric01試験(DS8201-A-J202; NCT03329690)の主コホート(HER2陽性:HER2 IHC 3+もしくはIHC 2+かつFISH陽性)において、T-DXd 6.4mg/kgの投与群は標準的治療群と比較して有意に高いORR(51.3% vs 14.3%)およびconfirmed ORR(42.9% vs 12.5%)を示し、OSの延長(中央値 12.5ヶ月 vs 8.4ヶ月)、無増悪生存期間の延長(中央値 5.6ヶ月 vs 3.5ヶ月)が報告されている。
今回は探索的コホートの結果が報告された。

対象と方法

 DESTINY-Gastric01試験の探索的コホートはHER2低発現(HER2 2+/ISH-,HER2 1+)で、抗HER2薬の治療歴がない患者のみが組み込まれ、T-DXd 6.4mg/kgの3週おきの投与を受けた。

コホート1:HER2 2+/ISH- (n=20)
コホート2:HER2 1+ (n=24)

前治療として、18%がイリノテカン、84%がラムシルマブ、32%が抗PD-1/PD-L1抗体薬による治療を受けていた。データのカットオフは2019年11月8日で、コホート1はすべての患者が試験治療を終了しており、コホート2では2名(8.3%)が試験治療を継続していた。(図1)

図1.DESTINY-Gastric01試験 デザイン

Abstract 1422MO
(発表者の許可を得て掲載)

このコンテンツは会員限定です。ログインをしてご覧ください。

ユーザ登録 ログイン

レポート一覧へ