ESMO Virtual Congress 2020

Abstract LBA21 大腸癌


Neoadjuvant mFOLFIRINOX and preoperative chemoradiation (CRT) versus preoperative CRT in patients with T3-4 rectal cancer: Surgical and quality of life results of PRODIGE 23 phase III trial.

First Author : Christophe Borg, et al.

T3-4直腸癌に対する術前mFOLFIRINOX+CRTと術前CRTの第3相試験:PRODIGE23の手術とQOLの評価

背景

 2004年以来、局所進行直腸癌に対する標準治療は術前化学放射線療法後のTMEであった。術前化学放射線治療を行えば、局所再発は6-7%に抑えることができ1,2)、局所再発は局所進行直腸癌の最大の問題点ではない。(図1)
 むしろ、遠隔転移は依然として25-30%に生じ、術後の遠隔転移をいかに抑えるかが重要なポイントである。また、直腸癌に対する術後補助化学療法はコンプライアンスが低く、術後の遠隔転移再発を抑えるためには、術前治療戦略に開発の余地がある。
 PRODIGE23試験は局所進行直腸癌に対する術前治療としてmFOLFIRINOX+CRT(total neoadjuvant therapy: TNT)とCRTを比較した第3相試験である。今回、本試験の手術手技関連因子及びQOLの報告がされた。

図1. 局所進行直腸癌の術前治療別局所再発率

Abstract LBA21
(発表者の許可を得て掲載)

対象と方法

 本試験の対象は、肛門縁から15cm以内に位置する局所進行直腸癌(MRIにて診断されたT3もしくはT4症例)であり、WHO PS0-1、臓器機能が保たれている症例と設定した。

このコンテンツは会員限定です。ログインをしてご覧ください。

ユーザ登録 ログイン

レポート一覧へ