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Abstract LBA3_PR 肺癌


An international randomized trial, comparing post-operative conformal radiotherapy (PORT) to no PORT, in patients with completely resected non-small cell lung cancer (NSCLC) and mediastinal N2 involvement. Primary end-point analysis of Lung ART (IFCT-0503, UK NCRI, SAKK) NCT00410683.

First Author : Cécile Le Pechoux ,et al.

縦隔リンパ節N2 転移を有し完全切除された非小細胞肺癌に対する、術後放射線療法(PORT) vs no PORTを比較する国際共同無作為化試験:Lung ART試験のプライマリエンドポイントの解析結果

背景

 完全切除された非小細胞肺癌(NSCLC)に対する術後放射線療法(PORT)については1998年Lancetにてメタアナリシスが報告され、N0-1症例ではPORTの効果は否定的で、N2(IIIA)ではさらなる検討が必要と結論づけられていた。しかし、その後、適切な症例選択、補助化学療法、手術や放射線の質の向上により、1998年当時とは実情が変化している。
 近年のレトロスペクティブな報告などではPORTに関して良好な報告もなされるようになっており、PORTについて大規模な試験での検討が必要である。そこで、完全切除N2症例を対象としたPORTの有効性を検証するための第III相試験として、LUNG ART試験が2007年に計画された(図1)。試験はフランス(IFCT)、イギリス(UK NCRI)、スイス(SAKK)による国際共同研究として実施された。

対象と方法

 病理学的にN2リンパ節転移が確認された完全切除後NSCLC患者を対象に、コントロール群とPORT群(54Gy/5weeks)に1:1に割り付けを行い、治療が実施された。術前/術後補助化学療法は担当医の判断で実施可能であり、割り付け調整因子の1つとされた。
 主要評価項目は無病生存期間(DFS)、副次的評価項目は全生存期間(OS)、再発形式、二次癌、治療関連有害事象などであった。

図1. 試験デザイン

Abstract LBA2
(発表者の許可を得て掲載)

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