Precision immuno-oncology for advanced non-small cell lung cancer (NSCLC) patients (pts) treated with PD1/L1 immune checkpoint inhibitors (ICIs): A first analysis of the PIONeeR study
First Author : Fabrice Barlesi
免疫チェックポイント阻害剤（ICI）で治療された進行性非小細胞肺癌（NSCLC）患者の精密免疫腫瘍学：PIONeeR試験（初回報告）
背景
ICIは、NSCLC患者の20％で長期予後を大幅に改善するが、これまでのところ、一次または二次耐性を予測するバイオマーカーはない。PIONeeR試験は、NSCLC患者におけるPD-1 / PD-L1 阻害剤への反応/耐性を予測することを目的とした研究であり、耐性機序に関する縦断的バイオマーカー評価を目的としたBiomarker trialと耐性機序に基づくunbrella trial（2020年末に開始予定）に分かれている。今回のESMOではBiomarker trial Partの初期登録例100例に関する報告がなされた。
対象と方法
ニボルマブ、ペンブロリズマブ、またはアテゾリズマブのいずれかの単剤療法、または化学療法との併用療法の実施を予定された症例を前向きに登録し、治療開始後6週の時点で腫瘍組織と血液検体を採取しバイオマーカーの検討を行った。登録症例100例のうち30例は早期PDで脱落となった。バイオマーカーはFACSとデジタル病理学と組み合わせたマルチプレックスIHC（Immunoscore®IC）など、400を超えるものがベースラインの保存検体と6週後の再生検検体を用いて行われた。主要評価項目は奏効割合（ORR）、無増悪生存期間（PFS）、全生存期間（OS）であり、それぞれの効果を予測するためのバイオマーカーについて探索的に検討を行った。（図１）
図1. 試験デザイン
