WJOG @Be Study: A Phase II Study of Atezolizumab (Atez) With Bevacizumab (Bev) for Non-Squamous (Sq) Non-Small-Cell Lung Cancer (NSCLC) with High PD-L1 Expression
First Author : Takashi Seto, et al.
PD-L1高発現非扁平上皮非小細胞肺癌に対するアテゾリズマブ・ベバシズマブ併用臨床第II相試験（WJOG10718L）
背景
PD-L1は抗PD-1抗体や抗PD-L1抗体の効果予測因子であり、PD-L1高発現の非小細胞肺癌に対するペムブロリズマブ、アテゾリズマブはプラチナ製剤併用療法と比較して全生存期間を延長することが示されている（Martin Reck,et al. N Engl J Med 2016; 375:1823-1833）（David Spigel, et al. Annals of Oncology 2019, 30 (suppl_5): v851-v934.）。
抗VEGF抗体であるベバシズマブは細胞傷害性抗癌薬やEGFR-TKIとの併用で抗腫瘍効果を高めることが示されており、Pre-clinicalなデータではあるが抗PD-1抗体や抗PD-L1抗体との併用においても、抗腫瘍効果が高まることが示唆されている（Gabrilovich DI,et al. Cell Immunol. 1996 May 25;170(1):101-10.）（Oyama T,et al. J Immunol. 1998 Feb 1;160(3):1224-32.）。
対象と方法
WJOG10718L試験は、PD-L1 TPS≧50%(Dako 22C3)、ECOG PS0-1、EGFR/ALK/ROS1遺伝子異常陰性、未治療非扁平上皮非小細胞肺癌38名を対象に、アテゾリズマブ（1200mg/body,Q3W）とベバシズマブ（15mg/kg, Q3W）の併用療法における有効性と安全性を評価する第Ⅱ相試験である（図１）。
図1. 試験シェーマ
