ESMO Virtual Congress 2020

Abstract LBA61 肺癌


First Analysis of RAIN-701: Study of Tarloxotinib in Patients with Non-small Cell Lung Cancer (NSCLC) EGFR Exon 20 Insertion, HER2-activating Mutations & Other Solid Tumors with NRG1/ERBB Gene Fusions

First Author : Stephen V. Liu

RAIN-701試験:EGFRエクソン20挿入変異、HER2活性化変異を有する非小細胞肺癌およびNRG1/ERBB融合遺伝子を有する固形癌に対するTarloxotinib

背景

 Tarloxotinibは低酸素活性化チロシンキナーゼプロドラックで、ゼノグラフトモデルを用いた動物実験において、EGFRやHER2、NEG1融合遺伝子変異モデルに対する抗腫瘍効果が認められている。低酸素活性化代謝産物であるTarloxotinib-Eは正常組織と比較し、腫瘍組織に集まることから皮膚障害や胃腸障害などの薬剤用量制限毒性も低いことが期待される薬剤である。そこでLiu氏らはEGFRエクソン20挿入変異、HER2活性化変異を有する非小細胞肺癌およびNRG1/ERBB融合遺伝子を有する固形癌に対するTarloxotinibの有効性と安全性を評価する単群第2相試験を行った。(図1)

図1. タロキソチニブとその低酸素活性化代謝産物タロキソチニブE

Abstract LBA612
(発表者の許可を得て掲載)

対象と方法

 本試験は、腫瘍組織もしくは血漿ctDNAでEGFRエクソン20挿入変異、HER2活性化変異を有する非小細胞肺癌(NSCLC)およびNRG1/ERBB融合遺伝子を有する固形癌患者を対象に、Tarloxotinib 150mg/m2を毎週経静脈投与する単群第2相試験である(図2)。患者はコホートA(EGFRエクソン20挿入変異を有するNSCLC)、コホートB(HER2活性化変異を有するNSCLC)およびコホートC(NRG1、EGFR、HER2、HER4融合遺伝子を有する固形癌)に分けられ、コホートAとBについては、既治療例が登録された(EGFR/HER2の阻害薬の既治療例は除外)。

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