ESMO World Congress on Gastrointestinal Cancer 2020

Abstract O-5 肝臓癌


Efficacy and safety of nivolumab + ipilimumab in Asian patients with advanced hepatocellular carcinoma: subanalysis of the CheckMate 040 study

First Author : Thomas Yau, et al.

進行肝細胞癌のアジア人患者に対するニボルマブ+イピリムマブの有効性と安全性:CheckMate 040試験のサブ解析

背景

 肝細胞癌のリスクファクターである慢性B型肝炎は非アジア地域よりアジア地域で流行し東アジア、南アジアでの肝細胞癌発生割合は高い。PD-1阻害薬であるニボルマブ(NIVO)とCTLA-4阻害薬のイピリムマブ(IPI)の併用は相乗的に抗腫瘍効果を促進し、他癌腫でdurable responseを示している。最近、米国でNIVO+IPI併用療法が、第1/2相試験であるCheckMate 040試験の結果に基づいて、ソラフェニブの治療歴がある肝細胞癌患者に対して承認され、その奏効割合は32%、生存期間中央値は22.8か月だった。
今回はCheckMate 040試験のNIVO+IPI併用療法のコホートに登録されたアジア人患者における有効性と安全性を報告する。

対象と方法

 主な適格規準はソラフェニブに不応・不耐の進行肝細胞癌であること、Child-Pugh分類Aであること、ECOG PS 0または1であることであり、ウイルス性肝炎合併は許容された。治療は、A群:NIVO 1mg/kg+IPI 3mg/kg 3週毎の投与、4サイクル後NIVO 240mgを2週毎、B群:NIVO 3mg/kg+IPI 1mg/kg 3週毎の投与、4サイクル後NIVO 240mgを2週毎、C群:NIVO 3mg/kg 2週毎+IPI 1mg/kg 6週毎の投与に1:1:1で割り付けられた。主要評価項目はCTCAE v4.0に基づく安全性と忍容性、施設判定による奏効割合と奏効期間、副次評価項目は病勢制御割合、無増悪期間、無増悪生存期間、奏効までの期間、全生存期間だった(図1)。

図1 試験デザイン

Abstract O-5
(発表者の許可を得て掲載)

このコンテンツは会員限定です。ログインをしてご覧ください。

ユーザ登録 ログイン

レポート一覧へ