Overall survival and long-term safety data from the NETTER-1 trial: 177-Lu-Dotatate vs. high-dose octreotide in patients with progressive midgut NETs
First Author : Jonathan R. Strosberg, et al.
進行性中腸NET症例に対する177Lu-DOTATATEと高用量オクトレオチドの比較試験(NETTER-1試験)における全生存期間と長期的な安全性
背景
中腸原発の神経内分泌腫瘍は、高率にソマトスタチン受容体を発現していることが知られている。177Lu-DOTATATEは、ソマトスタチンアナログに結合したβ線を放出する放射性核種である。
NETTER-1試験により、177Lu-DOTATATEは、進行性、高分化なソマトスタチン受容体陽性の中腸原発の神経内分泌腫瘍に対して、コントロール群である高用量長時間作用型オクトレオチドと比較して、有意な無増悪生存期間の延長が示された1)。この報告は、NETTER-1試験の最終的な全生存期間と長期にわたる安全性を示したものである。
対象と方法
中腸原発の進行性、切除不能神経内分泌腫瘍の症例でKi67 20%以下、ソマトスタチン受容体シンチグラフィーにて陽性が確認され、一次治療として長時間作用型のオクトレオチドを投与後に増悪を認めた症例を対象としたランダム化第3相試験である(図1)。