Confirmed three-year RFS and OS of the randomized trial of adjuvant S-1 versus S-1 plus docetaxel after curative resection of pStage III gastric cancer (JACCRO GC-07).
First Author : Kazuhiro Yoshida, et al.
pStage IIIの根治切除胃癌に対する術後補助化学療法としてのS-1+ドセタキセル療法とS-1療法の無作為化比較試験(JACCRO GC-07試験)の3年無再発生存割合と全生存期間
背景
- pStage II/III胃癌に対する術後補助化学療法として、S-1療法が標準治療の一つである1)。
- しかし、pStage IIIでは、術後補助化学療法としてのS-1療法の治療効果が不十分であり、さらなる開発の余地がある。
- pStage III根治切除胃癌に対する術後補助化学療法としてのS-1+ドセタキセル療法(以下DS)とS-1療法の無作為化比較第3相試験(JACCRO GC-07 2))が行われ、ASCO2018で中間報告が行われた。第2回中間解析の結果により、主要評価項目である3年無再発生存割合はS-1療法群49.5%、DS療法群65.9%(層別log-rank検定、HR=0.632、99.99% CI: 0.400-0.998、p=0.007)だった(図1)。
図1. JACCRO GC-07の中間解析(ASCO2018)
(発表者の許可を得て掲載)
- 従来の標準治療であるS-1療法と比較してDS療法の優越性が証明され、2017年9月効果安全性評価委員会において「有効中止」の勧告がなされた。
- 症例登録終了3年後に、実施計画書に基づいて登録症例の解析を行った。
目的
pStage III胃癌に対する術後補助化学療法としてS-1療法と比較してDS療法の優越性を検証すること
対象と方法
本試験の対象は以下の規定に合致するpStage IIIの根治切除胃癌症例とした。