2021 Gastrointestinal Cancers Symposium

Abstract205 食道・胃癌


Feasibility study of TAS-118 plus oxaliplatin as perioperative chemotherapy for patients with locally advanced gastric cancer (APOLLO-11).

First Author : Takahari D, et al.

局所進行胃癌に対する周術期化学療法としてのTAS-118+オキサリプラチン併用療法の忍容性確認試験(APOLLO-11).

背景

 SOLAR試験において、TAS-118(S-1とロイコボリンの合剤)+オキサリプラチン併用療法はS-1+シスプラチン併用療法と比較して、進行胃癌患者における全生存期間(OS)を延長させることが示された1)。この結果を受けて、本試験(APOLLO-11試験)が計画され、第1報はASCO-GI 2020で報告された。cT3-4/N(+)の進行胃癌患者に対して術前補助化学療法としてTAS-118+オキサリプラチン併用療法を行った後に、胃切除術+D2郭清が実施された。術前補助化学療法としてのTAS-118+オキサリプラチン併用療法は忍容性があり、Grade 3-4の有害事象の発生割合は低く、組織学的完全奏効(pCR) 13.3%を含む有望な有効性を示した2)。今回、本試験の術後補助化学療法の忍容性と生存期間について報告された。

対象と方法

 本試験の対象は、cT3-4/N(+)の進行胃癌患者で、TAS-118+オキサリプラチン併用療法による術前補助化学療法を4サイクル施行された後、胃切除術+D2郭清が施行された。術後補助化学療法は2ステップに分けられ、ステップ1において、用量制限毒性(DLT)の発生が10例中6例未満であれば、ステップ2に移行することとされた。ステップ1ではTAS-118単独療法(40-60mg 1日2回, 1-7日目:2週毎に12サイクル)が施行され、ステップ2ではTAS-118+オキサリプラチン併用療法(TAS-118 40-60mg 1日2回, 1-7日目、オキサリプラチン 85mg/m2, 1日目:2週毎に8サイクル)が施行された(図1)。

図1. 試験デザイン

Abstract 205
(発表者の許可を得て掲載)

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