結腸がん 術後補助化学療法の変遷
3. イリノテカン/オキサリプラチンとの併用療法

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総論

 1990年代に入ると切除不能結腸/直腸がんに対して5-FU+LV療法に新規の殺細胞性抗がん剤であるイリノテカンやオキサリプラチンを併用した併用化学療法の有効性が報告された。以上の結果を受けて、術後補助化学療法の開発もこれら併用化学療法の検証時代に移行した。

3.1 イリノテカンとの併用療法

 イリノテカンと5-FU+LVの併用療法には米国を中心に開発されたイリノテカン+急速静注5-FU+LV療法(IFL療法)(37)と、欧州を中心に開発されたイリノテカン+持続静注5-FU+LV療法(イリノテカン+LV5FU2療法)(38)が存在する。いずれも切除不能結腸/直腸がん症例を対象とした第III相試験において、主要評価項目である無増悪生存期間は急速静注/持続静注5-FU+LV療法に対して有意な延長を示したことより、術後補助化学療法としての有効性の検討が行われた。

3.1.1 イリノテカン+急速静注5-FU+LV療法 (IFL療法)

 イリノテカン+急速静注5-FU+LV療法(IFL療法)の術後補助化学療法としての有効性は米国のCancer and Leukemia Group B(CALGB)で実施されたCALGB 89803試験で検証された(39)。本試験は急速静注5-FU+LV療法(RPMIレジメン)を標準治療に設定し、IFL療法の優越性を検証した第III相試験であり、治癒切除が行われたstage IIIの結腸がん症例を対象として、IFL群(イリノテカン 125mg/m2+5-FU 500mg/m2+LV 20mg/m2, 毎週1回×4週, 6週毎×6サイクル)と急速静注5-FU+LV群(RPMIレジメン:5-FU 500mg/m2+LV 500mg/m2, 毎週1回×6週, 8週毎×3サイクル)に無作為割り付けされた。

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